2016年6月2日、3日の二日間、鈴鹿サーキット交通教育センターにて開催された『全国自動車教習所教習指導員安全運転競技大会』に出場してきました。
今回で16回目となるこの競技大会は、指導員のさらなる運転技術や指導力のレベルアップを目的に、全国より普通二輪部門53名、大型二輪部門24名、四輪部門63名、計140名の指導員が出場し、実施されました。
今回で15回目の出場となるドリームモータースクールからは、二輪部門に4名、四輪部門に4名、計8名が参加し、堂々の結果を残しました。また、四輪部門において悲願の総合優勝を手にすることが出来ました。
ご声援ありがとうございました!
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四輪部門
ドリームモータースクール須坂
小野寺 雄哉 指導員-
- 総 合(全4種目)
- 第1位優勝!
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- 縦列駐車/車庫入れ
- 第1位優勝!
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- コーススラローム
- 第2位入賞!
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- フィギア
- 第3位入賞!
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大型二輪部門
ドリームモータースクール昭和
綿貫 友洋 指導員(二輪初出場)-
- 総 合(全4種目)
- 第2位準優勝!
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- 一本橋
- 第3位入賞!
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四輪部門
ドリームモータースクール須坂
太田 聡 指導員-
- 総 合(全4種目)
- 第3位入賞!
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- 縦列駐車/車庫入れ
- 第2位入賞!
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- フィギア
- 第5位入賞!
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- ブレーキング回避
- 第6位入賞!
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四輪部門
ドリームモータースクール昭和
森本 雅央 指導員(初出場)-
- 総 合(全4種目)
- 第5位入賞!
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四輪部門
ドリームモータースクール昭和
飯塚 晃司 指導員-
- フィギア
- 第2位入賞!
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大型二輪部門
ドリームモータースクール須坂
岡村 勉 指導員-
- 一本橋
- 第5位
惜しくも入賞ならず。
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普通二輪部門
ドリームモータースクール須坂
持田 潔 指導員-
- ブレーキング
- 第11位
入賞ならず。
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普通二輪部門
ドリームモータースクール昭和
丸山 圭一 指導員(二輪初出場)-
- コーススラローム
- 第12位
入賞ならず。
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<過去の参戦記はこちら>
ドリームモータースクール監督
監督
ドリームモータースクール須坂 馬場 裕司 指導員
今回私は、「第16回全国自動車教習所指導員安全運転競技大会」に監督として参加して来ました。
「監督として一体何が出来るのだろう…。」大役を引き受けた時からずっと考えてましたが、結局答えの出ないまま大会当日を迎えてしまいました。
スタートラインに立つ瞬間…心臓が飛び出すくらいの緊張…フーッと1つ息を吐く…覚悟を決めてアクセルを開ける…次々と目の前に迫るパイロン…ゴールした瞬間の大歓声…。
選手達の努力が報われる様に…実力を100%出し切れます様にと祈っていたのに、いつの間にか選手と同じウェアーを着て、競技会に向かい合っている自分がいました。「あれっ、俺監督だよな?」
結果は、ドリーム史上初の四輪総合1位や大型二輪総合2位を含め、12部門中7部門で入賞という素晴らしい結果を、選手達は残してくれました。
監督として何をした訳ではないけれど、持てる力を出しきり、悔しさで涙をこらえる。笑顔。泣き顔…すべてこの鈴鹿での大会が与えてくれた感動でした。
そして…気付きました。監督として最大の役割は、この経験を次に繋げて行く事なんだと。選手達も必ずそうしてくれるはずだと。
最後になりましたが、今回このような機会を与えてくれた会社、応援サポートしてくれた皆さん、そして何よりも出場した選手達に感謝いたします。ありがとう!
二輪部門出場選手
大型二輪部門
ドリームモータースクール昭和 岡村 勉 指導員
まず応援して下さった皆様、結果が残せず大変申し訳ございませんでした。今回の競技会に出場できると決まった時点で、自分の気持ちが複雑でした。また参加できるという喜びと、一度決別して終わったものという気持ちが交錯し、なかなか踏ん切りがつかなかったことは事実です。でも、ごちゃごちゃ言っていても始まらないので、今回は自分の中でテーマを2つ設けてとにかくやってみよう。結果は二の次でいいというスタンスで練習を開始しました。そのテーマというのは「自分を見失わない事」もう一つは「自分を変える」です。
「自分を見失わない事」という点は競技会に参加する度に練習しすぎてしまい練習しないことが不安になる。又、練習している自分に満足してしまい競技会で入賞するという本来の目的を忘れてしまう事が多々ありました。
そこで今回は常に失敗した事の原因を考え、失敗を繰り返さない為に周囲からアドバイスを頂き、すぐに修正する為の練習をして、対応できてから競技練習にもどるという様にしていきました。
又、本番に弱い自分自身を少しでも変えていきたいという気持ちから今までの乗り方等も全て否定し、全て一からやり直すというスタンスと常に本番を意識して練習をしていこうという所からもう一つの目標「自分を変える」という事が出てきました。とにかく素直な気持ちで練習し、また中澤祐一指導員から教えを乞う中で、今までどれだけ自分が考えずにバイクに乗っていたかを思い知らされました。こんなに研究心が芽生えて練習するという事も初めての感覚でした。改めてバイクって奥深く楽しい乗り物と思い知らされました。
結果は残せませんでしたが、今回参加させて頂いた事で貴重な体験と原点に帰る事が出来、非常に勉強になりました。今後どうなるかはわかりませんがまた一から出直すつもりで練習は続けていこうと思います。
本当にありがとうございました。
大型二輪部門
ドリームモータースクール昭和 綿貫 友洋 指導員
今回は大型二輪部門に参加することになりました。
その車両はNC750。この車両の癖のあることこの上なし。速く、早く走ろうとすると、カリカリ接地の減点走行の嵐というストレスの溜まる車両であります。この車両を接地なく、加えてはやく走る技術力と精神力が私に試される大会となりそうです。
本番やっぱり練習のようにはいきませんでした。練習よりも控えめになり、更に安全を意識した走行になっていました。その結果接地もなく接触もなく終わることができました。急がない、焦らない、平常心でいる、欲を出さないことが出来たと思います。
周りには私よりも速くしかも安全に運転できる指導員がいらっしゃいました。刺激を受けました。まだまだ私は成長できそうです。全国という機会が私の成長に繋がり、指導員としての成長にも繋がりそうです。
まだまだ練習を続けていきます。応援していただいた方、審判員の方々、会社、ありがとうございました。そして、練習が効率良くできたのも丸山先生のお陰です。ありがとうございました。
普通二輪部門
ドリームモータースクール須坂 持田 潔 指導員
平成28年6月2日・3日の二日間、三重県の鈴鹿交通教育センターにおいて、指導員安全運転競技大会が開催されました。
競技は四輪・大型二輪・普通二輪の3部門で行われるのですが、私は昨年と同じく普通二輪部門に出場させていただきました。
競技会当日、1日目は風が強かったのですが二日間とても良い天気で暑すぎず良いコンディションで運転ができたと思います。
さて、競技結果はと申しますと…競技種目は、ブレーキング、パイロンスラローム、コーススラローム、一本橋の4種目があります。昨年はブレーキングで入賞することができましたが、今年はどの種目も引っかかることなくという結果でした。個人的な記録を昨年と比べてみますと、昨年よりも良くなっていたのですが、ここで「これが全国レベル」というものを改めて感じることができました。
私はこの競技会や事前の練習等で得た技術や知識を二輪教習で活かし、安全なライダーを育成するお手伝いができるよう日々がんばっていきたいと思います。
普通二輪部門
ドリームモータースクール昭和 丸山 圭一 指導員
「Ninjin」
ファインダー越しに見る選手達はいつも眩しくって羨ましかった。もう一度選手として…思い立ったのは昨年の五月。校内選考に向け始める練習。「ぎこちないパイスラ」と「たった40秒の一本橋」が僕のスタートだった。
選考会にて出場権を得て、先輩たちが乗り継いできたバイクに乗り換えた冬。今年の冬は降雪が少なく練習ができない日はごく僅かで、ほぼ毎日乗った。大会まで、ひと月毎の具体的な目標値を設定した。計画より早いペースで目標をクリアする。最高値をあげていく練習は楽しかった。師匠の「シンプルで傷つく一言」にも負けず、また、上手くいかない日は「じゃあ、明日はいい日」と励まされ、また明日も頑張ろう。
最後の半月は、「朝の一本目」をミスなく、25秒台と90秒。
「ホントにやれるのか?」
一週間前、重なるミスがトラウマになり、挑戦するのが怖くなる。四輪で最後に出場をした4年前とはかけ離れた精神状態。出発の朝、最後の調整をする。師匠は心境を察し一晩考え、僕にくれた言葉はやっぱりシンプルだった。上手くいくような気がした。
早くバイクに触れて落ち着きたかった。力が入っている?力が入らない?力を入れてはいけない?…採血をしている時のように右手だけが重く怠い。自分の腕じゃないみたいだ。それでも旗は振られる。覚悟を決め、息を強く吐き出しスタート!往路はスピードに乗りきれず満足いくスラロームは半分くらい。8の字は重い右手のせいでアクセルが思うように開けらずバランスを崩しかけるも、復路はリズムよくスピードに乗りゴールゲートへ急ぐ。グリップエンドが触れたのは最後の一本だった。
「絶対渡れる」競技は違うが共に練習してきた先輩からの昨日の一言。決勝進出を信じてくれている仲間。色々な思いを胸に、真っ白でまっすぐな橋に向かい息を強く吐き出しスタート。2日前に塗装されたばかりの一本橋は好きな感じ。心でカウントはせず、ただバランスを取り続けて…感覚はいつもより少しだけ速いくらい。イイ感じだ、乗れている。「止まれる…」ハマり始めた時に欲が出た。師匠の言葉を無視した僕は徐々にバランスを崩し落輪した。今でも思う。あの場面で、リカバリー出来なかったのか?瞬間、かんたんに諦めた自分がいたようで今でも許せない。競技を終えた僕に「また来年、目指しますか?それなら…」共に練習した戦友がかけてくれた言葉は忘れられない。
会社、学校の皆さん、師匠、家族、大会関係者の方々、審判員の方々、全国のライバル達、腰痛をかかえながら走り回ってくれた監督、喜びと悔しさを共有した戦友たち。それからCB400。
きっかけを、励ましを、慰めを、やさしさを、今後の課題をありがとう。
躓いた。でもこれが実力。たった一年。まだやれる。大切な人たちの声を推進力にして高く飛べるように。あの場所で笑えるように、また同じニンジンをぶら下げて走ることに決めた。
四輪部門出場選手
四輪部門
ドリームモータースクール須坂 太田 聡 指導員
「手にいれたモノ・失ったモノ」
何かを得ることにより、何かを失う。大抵の事はそうなっているはずです。得ることばかりを望むことは欲張りみたいであります。
今大会は、2005,2008,2015に続き4回目の出場になりました。自分の成績も大切ですが、仲間と共に成長して悲願の四輪部門総合優勝を誰かが手にすることを目標にしてきました。その「誰か」が自分であってほしいとは思いながらも、社内より出場する選手は猛者揃いで、そう簡単に思い通りにならないこともわかっていましたが、明確に頂上を目指すことで安全知識・技術の向上と共に、自分が知らなかった新しい自分も発見出来るかもしれないと期待していました。
1日目は「フィギア競技」で4人の仲間全員が1000点を獲得するスタートダッシュを決めて、自分も3種目に挑み、仲間と共に上位にいられることを感じながら初日を終えました。
その間、応援してくれる選手や仲間の姿が本当に嬉しくて心強かったのですが、次第に「決めるからしっかり見ていてね!」と自分に落ち着き(多少の自信?)を感じ、もらうだけで無く結果だけでない何かをあげたいと思っていました。そして、二輪部門で頑張っている仲間にも、自分の言動・行動で翌日に引っ張っていけたらと思い、接していました。
2日目は最終種目の「コーススラローム競技」。絶対決めてやるぞ!!度合いはMAXで(昨年の悔しさ、先に終えた仲間の悔しさ・・・)、なんとスタート時に痛恨のホイールスピン!昨年の出場から続いているノーミスはここで途切れてしまいました。
しかし新たな自分を少し発見しました。
・自分にチームや仲間を先導して進もうとする意志があること。
・強い感情はクルマの動きに現れること。(今さら・・・)
2日間を終えての結果は表示されたとおり。仲間が悲願達成!最後まで競えたのは幸せな想い出になり、共に練習に明け暮れた仲間の快挙が嬉しくて、悔しさは現れませんでした。
終わってみると、今大会は今までと明らかに違いました。
・手にいれたモノ・・・今後の人生に繋がる新たな自分。
・失ったモノ・・・体内の水分です。汗と涙でカラカラになりました。
※ 嬉しさ、悔しさで涙腺緩みっぱなし。悔し涙を流した仲間と嬉し涙を流したいな・・・。
四輪部門
ドリームモータースクール昭和 森本 雅央 指導員
昨年の秋に社内選考会があり、まさか自分が出場するとは思っていませんでしたが、運が良かったのか選ばれました。
ドリームは過去の大会でも優秀な成績をあげてきましたので、私にとって選手になったことは大きなプレッシャーとなりました。しかし、どうせ出るなら精一杯やって結果を出そうと誓いました。 初出場ということで、右も左もわからない状態でしたが、同じ会社の選手である飯塚先生をはじめ、たくさんの先生からご指導いただき、だんだん練習が面白くなってきて、手ごたえを感じてきました。
大会当日は、梅雨入りしたとはいえ、天気もよく絶好のコンディションで最高でした。競技前はとても緊張していたのですが十分練習してきたので、ハンドルを握った時には適度な緊張感で、自分の持っている力を発揮できたと思います。
表彰式では、もしかしたら自分の名前も呼ばれるのではないだろうかという期待がありました。結果、四輪部門総合5位。名前が呼ばれた時には、あまりのうれしさで少しうるっときました。 この感動を再び味わえるように今後も努力していきたいと思います。最後に、応援してくださった皆様、とくに会社の皆様ありがとうございました。
四輪部門
ドリームモータースクール昭和 飯塚 晃司 指導員
「赤旗」
この安全運転競技大会には、各競技に我々指導員の運転が安全運転かどうかをジャッジする審判員がいます。その審判員は2種類の旗を持っていて、安全運転が出来ていれば白、出来ていなければ赤の旗が上がります。この赤旗、一度でも上がってしまうと優勝からは一気に遠ざかります。それもそのはず、安全運転競技大会で安全運転できない者が優勝することはできません。
そんな今年の競技大会は、、、2種目目(ブレーキング回避)の競技が終わって、私は焦っていました。ここまで安全運転は出来ていたのですが、ブレーキングでの停止距離が少し延びてしまいトップを走る選手達とほんの少し、差が開いてしまったのです。しかしここでの「ほんの少し」は、言葉の通りではありません。なんとか次の種目(縦列駐車/車庫入れ)で挽回しなければならない。焦りや先急ぎは事故に繋がる、と学科教習の時に毎回自分で言っていることなのに、、、、3種目目の競技が始まり、縦列駐車を終え車庫に入れ納車完了の意思表示をした瞬間、私の右前にいた審判員が赤旗を上げました。一瞬、何も考えられなくなりましたが、その後すぐに自分が置かれた状況が分かりました。減点項目は「停止方法不適」。車体が完全に納車スペースに納まっていなかったのか、詳細は知らされませんがこれは失格の次に大きなミス。総合優勝の文字は私の頭から崩れ落ちました。
結局、表彰式では四輪部門総合入賞の表彰台にドリームから出場した私以外の3名が上がり、昨年優勝したフィギア部門でも1位の座を他の教習所の選手にあけ渡す結果となりました。
悔しいと感じることが普段あまりない私(それもどうなの)ですが、今回の結果はすごく悔しいです。幸いにも私に残された出場回数はあと1回。色々考えて、準備して、出直します。
最後になりますが、今回出場の機会をくださった会社の皆様、応援してくださった方々、本当にありがとうございました。
そして今回一緒に出場したドリームの選手の皆さんには、結果に関わらずたくさんの感動を頂きました!本当にありがとうございました!!
四輪部門
ドリームモータースクール須坂 小野寺 雄哉 指導員
競技規則上、四輪車での出場は最後の大会という形で臨むこととなりました。
初出場では散々な結果で終わり、四輪車の出場メンバーでは唯一壇上に立てず・・・。2回目はコーススラロームで優勝できたものの、他では全く納得いく結果が出ず・・・。ラストの今回は納得のいく内容にしたい。という気持ちで挑みました。
そして当日、競技が始まりました。前日からの緊張は殆ど抜けず・・・四輪メンバーの中での順番は3番目でした。1番、2番のメンバーが満点で競技終了。ちょっとプレッシャーはかかったものの、どちらかというと、自分がこけてもこのメンバーなら誰かが総合優勝を捕ってくれそうだなという気持ちで臨めたので過去の大会に比べれば落ち着いた気持ちで走行できました。そのまま残りの3競技も無事に終えることができ、結果は、全国優勝という形で幕を閉じる事ができました。やっと納得のいく内容で全種目を終わらせる事ができました。
なぜ、このような結果で終わらせる事ができたのか。1つは、練習を思う存分やらせてもらえる環境。
そして、お互いに刺激し合い、励まし合い、笑い合いながらここまで来た仲間がいたからこそ成し得た結果です。
何の文句も言わずに、最後まで自分のペースで練習をさせてもらいありがとうございました。練習はつらかったですが、すごく楽しく、充実した日々を送れました。入社から一緒に目指していた場所に出場して、前回の大会はすごく刺激されたなー。ここまで練習してくるための大きなエネルギーになりました。
初出場という事で質問を受ける事がありましたが、改めて自分が気付かされ、見直して練習する事ができました。
間違いなく一人の力では何も出来ませんでした。沢山の事を学び、感じたこの3年間の四輪競技会生活とはこれでお別れです。関わった方、物すべてに感謝です。本当にありがとうございました。