- 2012.06.01[その他のレポート]
「第12回全国自動車教習所指導員 安全運転競技大会」参戦記
2012年5月31日、6月1日の二日間、鈴鹿サーキット交通教育センターにて
開催された『第12回全国自動車教習所指導員 安全運転競技大会』に参加してきました。
今年で12回目となるこの競技会は、指導員のさらなる運転技術や指導力のレベルアップを目的に全国より普通二輪部門49名、大型二輪部門29名、四輪部門62名、計140名の指導員が参加し、実施されました。
今年11回目の参加となるドリームモータースクールからは、二輪部門に3名、四輪部門に4名計7名が参加し、堂々結果を残しました。
熱い応援、ありがとうございました!
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四輪部門
ドリームモータースクール昭和
丸山 圭一 指導員- 総 合
- 準 優 勝
- コーススラローム
- 第4位入賞!
- フィギア
- 第5位入賞!
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普通二輪部門
ドリームモータースクール昭和
吉村 亮平 指導員(初出場)- 総 合
- 第4位入賞!
- パイロンスラローム
- 第3位入賞!
- 一本橋
- 第6位入賞!
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四輪部門
ドリームモータースクール昭和
落合 誠 指導員- コーススラローム
- 第3位入賞!
-
四輪部門
ドリームモータースクール須坂
岡村 勉 指導員- 縦列駐車・車庫入れ
- 第3位入賞!
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四輪部門
ドリームモータースクール須坂
馬場 裕司 指導員- 縦列駐車・車庫入れ
- 第5位入賞!
- ブレーキング回避
- 第6位入賞!
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大型二輪部門
ドリームモータースクール昭和
三浦 剛基 指導員- パイロンスラローム
- 第4位
- コーススラローム
- 第6位
- 惜しくも入賞ならず。大健闘!
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普通二輪部門
ドリームモータースクール須坂
徳竹 雄介 指導員(初出場)- コーススラローム
- 第 16位
- 初出場の中、大健闘!
ドリームモータースクール監督
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監 督
ドリームモータースクール昭和 小林 純 指導員
『競技会を終えて』
皆様、代表選手への応援ありがとうございました。
また、代表選手の皆さんお疲れ様でした。
監督の小林です。
安全運転競技大会に参加された全国の皆様は、心が折れそうになる雰囲気の中、最後まで諦めずに全力で真剣に取り組んでいました。その姿勢はカッコよかったです。
当校も、結果はそれぞれでともかく、悔しい思いは皆あると思います。その悔しい思いを次へ、仕事へと活かして欲しい。
本線に向け積み重ねた練習も、そこから見出した知恵や工夫も何の研修よりも勝るものであると競技会の意義を感じます。
私は、大会趣旨の相互交流に力を注ぎ、選手には無用な気遣いやプレッシャーを与えてしまいました。目標を達成できなかったのは私の責任です。選手は皆よくやってくれました。
全国の皆さん、来年は絶対負けません。負けるわけないじゃないですか。また大会で会いましょう。
二輪部門出場選手
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大型二輪部門
ドリームモータースクール昭和 三浦 剛基 指導員
- パイロンスラローム
- 第4位
- コーススラローム
- 第6位
- 惜しくも入賞ならず。大健闘!
『安全に運転することは難しい』
一本橋競技において私は目的地までたどり着けませんでした。悔しくて情けなくて思い出すと込み上げてくるものがあります。そして、なかなか忘れることが出来ない事が私の悪いところです。
一般道路において目的地にたどり着けなかった人(事故を起こしてしまった人)は、こんなにも後悔に苦しむのだという事が少し分かった気がしました。今でも、たどり着けなかった原因を考えます。私の頭で考えられることは出尽くしたのではないかというほど沢山の原因や要因が思い浮かびました。「こうしておけばよかった。ああしておけばたどり着けたのではないか・・・」。要因がそれだけあるという事は、安全運転を阻害する要因がそれだけ沢山あるという事でもあります。その要因を出来るかぎり排除し、厳しい状況下ではありますが、より良い条件で運転する努力をどれだけしたのかなあ?
「安全に運転するということがすごく難しい!」という事に気付かずにはいられません。
私はたった二年間ですが先輩に引っ張られ、後輩に刺激を受け、皆さんに見守られながら雨の日も風の日も雪の日も練習をしてきました。今も目を閉じれば真っ白な雪の上にスラロームのタイヤの跡が浮かび上がります。雪の日に練習をして技術が上達するとはとても思えませんよね!ハハハ。
何を練習したらいいか分からなくなっている事もしょっちゅうありましたが、後輩は言います、「いつもと同じことをやりましょう!」
ある方が私に教えてくれました『「継続」とは同じことの繰り返しではない!』と。
レベルはあれど、日々進歩を続けてきた自分がいることを確信する、心強く優しい言葉でした。あまり緊張もせず競技に臨めたのはそのおかげです。
モチベーションを維持するライバルが近くにいる幸運、目標が目に見える幸せ、そして、精神的な支えをくれる方々のお陰で競技ができ、とても大事なことを感じて帰ってくることができたと私は思っています。
今回、この貴重な体験の機会を頂き、吉村社長をはじめ、株式会社ドリームモータースクールに感謝致します。また、教育者集団ドリームモータースクールによって多大な影響を受けました。皆様ありがとうございました。L13号もありがとう!
石の上にも三年・三年ねたろう・三日飼えば三年恩を忘れず・三年目の浮気・・etc.
節目の三年に、より安全な運転を実行する決意を胸に、私は『継続』していきます。 -
普通二輪部門
ドリームモータースクール昭和 吉村 亮平 指導員(初出場)
- 総合
- 第4位入賞
- パイロンスラローム
- 第3位入賞
- 一本橋
- 第6位入賞
「お土産(トロフィー)を持って帰ってきます」そう社長に宣言して鈴鹿へ旅立ちました。
2年前、昭和の競技会選考会で予選を通過できず苦い思いをしました。それから毎朝練習を行い、本番に挑みました。
本番では「いつも通りやれば大丈夫」と自分に言いきかせましたが、なかなか思うようにいかず苦労しました。それでもとにかく大きなミスがないように競技を終えることができました。結果は総合4位で、小さいですがトロフィーを頂いて帰ることができました。
この大会を通じて、練習の大切さ、毎日コツコツやることが大きな結果を得ることができるということに気付かされました。これに満足することなく、来年は大きいトロフィーを持って帰ってこれるよう頑張りたいと思います。 -
普通二輪部門
ドリームモータースクール須坂 徳竹 雄介 指導員(初出場)
- コーススラローム
- 第16位
- 初出場、大健闘!
ドリームモータースクール須坂の徳竹です。
今回初めて安全運転競技会に参加させていただきました。今までは「先輩たちが行く、とてもレベルの高い大会」という自分には程遠いイメージがありましたが、自分が参加する事になり、先輩方に恥じない運転をしようと練習してきました。練習している時、なかなか上手くいかずにめげそうになる事もありましたが、先輩や周りの人たちのおかげでなんとか大会までたどり着けました。
大会は急制動、パイロンスラローム、コーススラローム、一本橋の4競技で、どの競技も緊張してしまい、思ったとおりの力を出せずに大会は終わってしまいました。この大会を通して学んだ事はミスをしない事の大切さです。その理由は自分が一番苦手とするコーススラロームで一番点数が残り、他の競技はミスが出て点数が残らなかったからです。
今回競技会に出させてもらった事を会社や周りの人たちに感謝すると共に、今後の仕事にも活かせるよう日々の生活を頑張っていきたいです。
四輪部門出場選手
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四輪部門
ドリームモータースクール須坂 馬場 裕司 指導員
- 縦列駐車・車庫入れ
- 第5位入賞
- ブレーキング回避
- 第6位入賞
三重県鈴鹿市で行われた第12回全国自動車教習所教習指導員安全運転競技大会に四輪選手として出場してきました。
今回は、すべての種目に入賞という目標をたてて競技に臨みましたが…人生そんなに甘くはなく、かなり悔しい結果となってしまいました。競技規定により、自分にとっては今回で最後の出場だっただけに、本当に残念です。ただ、いままでの出場で学んだ事も多く、それが一番の収穫で、それを基にして様々な場面で結果を出すのはまだまだこれからだと、今は思っています。
チェンジ&チャレンジ!自分に何か1つでも自信を持とう!無駄な努力は決してない…正に大会は、自分にとっての教習でした。
最後になりましたが、練習環境と出場の機会を与えていただいた会社、一緒に練習に励んだ監督と選手の皆さん、応援していただいた全ての皆様に心から感謝します。そして親友…同じ表彰台にあがれなくて本当に本当にごめん。 -
四輪部門
ドリームモータースクール須坂 岡村 勉 指導員
- 縦列駐車・車庫入れ
- 第3位入賞
今までこんな私を応援していただいてありがとうございました。今まで何の結果も残せなかった私ですが、今回の結果で少し恩返しができましたかね?
さて、今回私は徳竹先生の練習を付き合うつもりで、自分が大会に参加する事など毛頭考えておりませんでしたが、校内選考会で奇跡が起きトップタイムを出してしまい、まさかの四輪で大会に出場することになってしまいました。今まで二輪が主でしたので、四輪はどう練習をすれば良いかもわからず、又、畑違いではないのか、又、私みたいな大素人が出て良いものかと考える日々が続きました。しかし、せっかく頂いたチャンスでもあるのでとにかく四輪で出場する他3名の選手の足手まといにならないよう、又、二輪で出場していた時は攻めの気持ちだけでいましたが、四輪は私のもっとも苦手な緻密さが必要である事を練習を通して感じましたので、今回の目標はとにかく『ミスをしない』、『最後までやりぬく』事として練習にはげみました。
そして、何とか今回1競技だけ結果が残せました。皆さまの応援のおかげと四輪出場選手他3名の温かい気遣いのおかげです。今回で通算6回目の出場ですが、やっと大会で結果を残すためには日々の練習の積み重ねの中で、より早くやる事よりも、コンスタントにミスなくやる事の大事さが身に染みました。又、いつも1競技目で失敗して気持ちがきれていた私ですが、今回はとにかく失敗しても次は失敗しないという目標どおりにできたと思います。またチャンスがあれば出場してみたいと思います。その時はどちらの競技でもいける様、これから減量にはげみます。応援ありがとうございました。 -
四輪部門
ドリームモータースクール昭和 落合 誠 指導員
- コーススラローム
- 第3位入賞
昨年末に出場することが決まった時、今大会の目標を分不相応ではありますが「四輪総合部門1位」とし、年明けから練習を開始しました。
目標達成のため、練習にあたっては、これまで以上に工夫もし、できる限りの時間をあて、何より「真剣に」臨みました。
しかしこれだけでは5ヵ月間もモチベーションを保てなかったと思います。そのなかで支えになったのが今回一緒に出場した仲間達でした。お互いライバルではありますが、一緒にコースをつくったり、タイムを計ったり、彼らなくしては十分な状態で臨めなかったと思います。
特にほぼ毎日顔を合わせていた丸山先生との練習は非常に有意義なものでした。丸山先生の結果から分かるとおり技術面はもちろん、練習量、練習に向かう姿勢を目の当たりにし、そのプレッシャーを打ち破るべく頑張ることができました。
そして大会中もう一つ私の力となったのが、今回も大応援団で駆けつけてくれた職場の仲間達でした。こんなにも自分のことを見て、真剣に応援してくれる人がいるのだと感じ胸が熱くなりました。
結果は残念ながら目標達成となりませんでしたが、必死に何かに向かって取り組むことで、様々な発見があり成長につながっているのだという確信がもてました。
何十年か経って私がボケ老人になっても2012年のこの大会のことは忘れないでしょう。 -
四輪部門
ドリームモータースクール昭和 丸山 圭一 指導員
- 総 合
- 準 優 勝
- コーススラローム
- 第4位入賞
- フィギア
- 第5位入賞
『ビッグマウス』
競技大会まで111日…僕の競技大会への挑戦が決まった日。
12回大会への挑戦は僕にとって大きな意味を持つものだ。ひとつは全国の歴代優勝者・入賞者達が最後の出場のため集結し、レベルが高い大会になることがわかっていたこと。もうひとつは今回で僕自身最後の出場になること。(※競技規則により、3回までの出場しか許されない)
目標は『1日も休まない。総合優勝。』言い切ってしまったほうが逃げ道をつくらずに済む。小林監督の指導のもと、基礎練習(車両感覚のトレーニング)が始まる。パイロンを4本しか使わない地味な練習だが、なかなか手強い。これが約1ヶ月つづく。その後は競技種目の練習と基礎練習を繰り返し。いつからだろう、苦手だったコーススラロームも減速による荷重移動を効果的に使えるようになってきた。出発の朝、「今までにない仕上がりだ。勝負できる。」手応えを感じながら鈴鹿へ出発。
○5月31日 天気:晴れ
家を出るときにもらった手紙を胸ポケットに入れ、最後の挑戦が始まる。
1種目目、フィギア。練習よりボックスを狭く感じていた。パイロン接触に怯え、余計な切り返しが増える。練習どおりにいかない。だがノーミス。
2種目目、ブレーキング回避。ブレーキに若干の遅れがあったものの出来はまずまず。ノーミス。
3種目目、縦列駐車・車庫入れ。出走順が遅く、僕以外のドリームの選手たちが1日目の全種目を終えていた。応援に来てくれた仲間たち皆が僕の競技見守ってくれていた。ライバルたちの結果が耳に入る。現段階で、この種目次第では自分が優勝を狙える位置にいることがわかっていた。早くも勝負所がきたのだ。幸いにも、最も練習した種目だ。だが、気持ちが昂り落ち着かない。
スタート!縦列を練習通りに終え、車庫に向かってハンドルを切ると「ボンッ!」鈍い音がした。接触したのは自分でも分かった。仲間たちの「あぁ」という声も聞こえた。ハンドルを切るタイミングが早かったのだ。優勝が消えた瞬間だった。順位を気にして、競技と自分と正面から向かい合わなかったんだ。
車から降り皆のもとへ帰る。悔しさ、申し訳ない、緊張からの解放…涙が出てきてしまった。泣き顔を見られぬように肩を抱き、支えてくれていた親友がいた。ありがとう。
応援団の一部が長野へ戻る。僕たち選手を勇気づけようと「選手とハイタッチして帰ろう」。粋な計らいをありがとう。
3種目を終え、優勝に届かない。ただ、残り1種目しだいでは総合入賞への望みがある…そんな状態にあった。「無難な走り」か「攻めた走り」どう戦うべきか悩んでいた。後輩から「悔いのないように」と。その言葉で吹っ切れた。ありがとう。明日のコーススラロームは「気持ちよく走ろう」と決めた。
部屋の灯りを消す前、落合先輩から「不安がない人間はいない」と。僕の緊張を察して…ありがとう。
○6月1日 天気:晴れ
4種目目、コーススラローム。今までの競技会中で最も精神状態が良かった。程よい緊張感。不安が少ない。試走でアンダーステアが出た部分をうまく修正しながら走る、限りなく理想に近いライン。良いタイムが出ているはず!走行を終え、皆が待つ場所へ帰る。代表選手としてはもう見ること出来ない鈴鹿の空、やりきった、温かく迎えてくれる仲間…涙がでた。
最後の競技大会を終え、今思うこと。高みを目指すことと大きな目標を立てることで、諦めず、甘えず打ち込めた自分がいた。大会までどんな姿勢・方法で臨むかが大事であり、僕にとって成績はオマケでしかなかったのかも知れない。そして、あらためて感じた仲間の温かさと心強さ。ライバルたちとの交流と真剣勝負の楽しさ。安全運転の難しさと運転の楽しさ。たくさんの貴重な経験をさせてもらった。
目標の『1日も休まない』は達成できた。それは、追いつきたい落合先輩という目標がいたから。それと、同じ表彰台にあがろうと言ってくれる親友がいたから頑張れた。ありがとう。
最後に、この競技大会の企画・運営をしてくださった関係者・キビキビとした審判員の方々、出場の機会を与えてくださった吉村社長、細かな指導をしてくださった小林監督、日々応援をしてくださった職場の仲間、競技会で頭がいっぱいになり仕事上でミスをする僕をカバーしてくださった本社スタッフ、ともに練習し戦った代表選手たち、全国の熱い心をもったライバルたち、何より毎日応援し支えてくれた家族…多くの人に支えられ、刺激を受け、最後の競技会に挑戦することが出来ました。心から感謝申しあげます。ありがとうございました。
もう一つの目標「総合優勝」を忘れてきてしまった。でも、いいんだ。僕の仲間たちがとってきてくれるから。ほら、もう練習はじめてる…